なぜマスに色を塗るの?

小学1年生のノートです。
マスに色を塗ると、線(画)の書き出しが分かりやすいため、マスを4色に色分けして塗ってくるように指示を出すことがあります。

すごく丁寧な塗り方です☆彡

色塗り…宿題プラスαなので、はっきり言うと面倒に感じます。
が、
何事も面倒な中に宝物が隠れています…☆

 


こちらも同じ1年生。
一見、“ザツ”な様に見えますが、きっと生徒さま本人は一生懸命やってます。

先にご紹介した生徒さまは、普段から塗り絵や絵を描くことが好きなようです。
塗り絵や絵は、細部を縁取ったり濃淡を工夫して作業をしますね。これがそのまま硬筆にも活きます。色んな生徒さまを指導していて気付きました。私自身も小さい頃はよく絵を描いていました。
字の練習と言わなくとも、遊びながら筆圧加減を習得していたように思います。

 

 

手先が器用で、筆圧加減の調節が上手いので、

 

難しい【七八】の右払いは2回目のレッスンで習得し、みごと合格しました☆彡
右払いの、細い線から段々太くなり右に払う過程をさらさら~~っとやってのけました!


はい!いいお顔~(*´▽`*)♡

 

すごく丁寧なお母さまは、色塗りを手伝ってあげている(お母さまが塗る)と聞いています。一つ一つが字の上達に繋がるので、よろしかったらお子さま本人にさせて下さい。
嫌がるようでしたら、レッスンで話をしてみますので、無理にさせなくても大丈夫です。
親の言うことは聞かないけれど、先生の言うことは~☆ミの部分を上手く扱い、いい方向へ持って行こうと思います(^▽^)/

上手く塗れなかったり、濃い色のペンをチョイスして、手本が見えない事もあると思いますが、それも経験です。そこから考え工夫が生まれます。

字の練習そのものも勿論上達に結びつきますが、色んな方向から美文字習得にアプローチするのも良いと考えています。

話は逸れますが、私の先生の話です。
今から12年前くらい、私が書道の先生を目指し必死に練習をしていた頃。とにかく字のみをがむしゃらに書いていました。
そんな私の姿を見て、先生が一言。
「字の練習ばかりじゃなくて、美術館に行ったり、キレイな花や風景を見るのもお勉強だよ」と。

こちらは、色塗りのような技術的な面からのアプローチではなく心理的な方向からのアプローチですね。
当時は、とにかく必死だったので、“先生がおっしゃる事はわかるけれど”だったかな。
今、心にもゆとりができすごく深い言葉だと良く理解できます。

 

普段、色塗り指示を受けない生徒さまも、苦手な文字だけ色塗りしてキレイに書ける工夫をするのもありです(^_-)-☆価値は十分ありますよ~♪

 

しょうはく