「面倒くさい」は、本当に言葉通り?
最近、朝晩冷えませんか?箪笥から腹巻を引っ張り出した今日この頃です(;´・ω・)
さて、今回の記事は「面倒くさい」は本当に言葉通り?。
どう言う事かと言うと、
先日こんな事がありました。
【ひ】がマスからはみ出しているから書き直しての私の指示に対し、
小学2年生の生徒さまが、「えーーっ、ひ、面倒くさい」と。
一瞬、面倒くさい!?
と、なったのですが、会話を進めると、
“(ひの最後の部分※写真黄色矢印部分が)上手く書けない”と言いたかったのでした。
生徒さまの中で、上手く書けない時あるいは出来ない時に、面倒くさいという言葉を使用していました。こちらの生徒さまに限ってではないですが、他に良く聞くのが「だるい」、一見聞こえのよい「かわいい」もある意味便利な言葉ですね。どちらも会話を進めないと本当の気持ち・伝えたい事に辿り着けません。
「かわいい」の言葉はちょっと脇に置いておいて、「面倒くさい」「だるい」は、相手によっては誤解を招きます。
例えば、
「これちょっと、書いてみて」「やってみて」に対し、
「面倒くさい」「だるっ」と言うとどうなるでしょうか?
その場の雰囲気が曇りますね。
ただ、それら言葉を受ける側も、「ん?どう言う意味?」「どこが面倒くさく感じる?どこがだるいの?」と聞く心の余裕が必要。ポイントは、相手と同じ言葉で問うことだと思います。
大抵、言われたらドキッとする言葉の背景には相手のSOSがあるもの。
学校の先生も、あと一歩でいい、踏み込んで聞いてくれたらいいのですがね( 一一)
言葉だけを受け取って、頭ごなしに怒ってしまう先生も多い。
まだまだ生徒は子どもです。先を生きている(先生ね)者としてちょっとフォローしてもいいかなと。子ども達はますます委縮して物を言えなくなりますもの。
ただ、これは子どもに限った事ではなく、大人社会でも当てはまりますね。
辞書に載っている言葉の意味と、人によっては言葉に対する意味付けが違う事がありますので。
会話って大事。
今回ご紹介した生徒さまには、
「面倒くさい」じゃなくて、「書けないから、書き方教えて下さい」って、言うんだよ。
って、お伝えしました。
写真には撮ってないですが、濁点(゛)も「面倒くさい」だったので、理由を聞くと、
「゛が、大きくなって、枠からはみ出してしまう」との事でした。
【ひ】の最後(黄色矢印)ところは、顔の輪郭…私のジェスチャー付き…みたいに書くように教え、濁点は書くところを見てると、書くのが早かったので、速度を落として書くように指導しました。
躓きは、相手に寄り添ったり、違う角度から見るとその理由や改善策が見つかるものです。
大きなお世話かもしれませんが…、きっと、小学校でも誤解を招く発言が多いと想像します。だから頭ごなしの注意も受けやすい。結果、萎縮する。
でも、どこかで自分を分かってくれる人と一度でも会うと…、安心感で心が少しずつほぐれ、聴く姿勢も生まれ、成功体験も増えます。最終的に自信となり、自ら前に進んで行くことが期待できます☆
レッスンを通して、日常生活・学校生活も伸び伸びと生きやすくなるといいなと望んでいます。
ご縁があって、出会った生徒さまですもの。
2年生の男の子と、交わした【ひ】と【゛】の会話から色々な思いを馳せるのでした~。
しょうはく