勉強ができないってホント??

生徒さまと会話をしていると、「勉強が出来ません」や、「学校の先生にそう思われています」と言う言葉を聞く事があります。

 

学校の教科に関しては、テストの点数を見る限りただ単にセンスが無いのかもしれません…。

 

が、

 

“勉強が出来ない”のとはちょっと違うと思う。

 

だって、

 

中学2年生のノート。

こんな感じで自分で書いてくるじゃない(*´▽`*)!
辞典を片手に調べて書き上げてくるのですから。

勉強・学習は出来ます!!
学生にとっては、勉強=学校の勉強(主に英国数社理)なので、それが苦手だと、“勉強”が出来ないとなるのでしょうね(´;ω;`)

 

【体】も旧字で書いてみたり、筆記用具もペンの種類(鉛筆・ボールペン・筆ペン)を変えて書いています。
これって工夫ですよね。自主学習そのもの。

これ、簡単そうに見えますか?
私もこうやって楷書・行書・草書体を習得してきたのですが、結構手間がかかり大変です。

 

 

黄色矢印にご注目!
“すこし”の意味は、書くのが“すこし苦手”と言う意味だそうです。
ただ書いただけで済ませてない事が分かる。

数字は恐らく辞典のページ。

 


元の楷書に近い行書なので、読めない事は無いと思いますが、読めない字は辞書をひく必要がありますね。それも勉強です。

これだけ取り組めます。どうか自分を卑下することなく自信をもって欲しいな☆

 

 

そもそも【勉強】とは‥
1.学問や技芸などを学ぶこと。
2.物事に精を出すこと。努力すること。
3.経験を積むこと。
4.商人が商品を値引きして安く売ること。

ついでに、【学習】とは‥

1.学問・技術などを学びならうこと。
2.学校で統計的・計画的に学ぶこと。
3.人間も含めて動物が、生後に経験を通じて知識や環境に適応する態度・行動などを身に付けていくこと。不安や嫌悪など好ましくないものの体得も含まれる。
―goo辞書よりー

 

社会生活をおくる上で一番大切なのは、赤字の部分だと個人的に思います。生きて行く力が一番大事。
ただ、直近に受験が控えていると5教科の点数に心穏やかでないことがありますね。
長男次男で何度立ち眩みが起こったことかwww。学校の勉強に関してはセンスがないですね。今後の期待をかけて“今のところ”と付け加えておきます(。-`ω-)wwww。伸びしろがあると言う事で!
主人と二人で、息子に「ちょっと、そこ(テーブルの椅子)に座りなさい。」と真顔で話したこともあります(=_=)。
でも何かのきっかけでぐーーーんと伸びる事があるのも事実。そのきっかけは何か分かりませんが、友達だったり慕う学校の先生や先輩だったり、習い事や塾の先生だったり。
英検、数検、漢字検定、主要検定?周りが受けるからと言う理由だけで無理して受けなくても良いと思います。…まぁ、進学に有利になることは確かですが。
検定だって他に沢山あります!書道の試験もそのうちの一つ。

次男は11月にある危険物取扱者乙4の試験勉強を9月からやっています。スイミングは週に5回、塾は2回、書道は1回、習い事据え置きの挑戦。キツイかな?と母親として気になりますが、時間配分の工夫や、何か内面の気付きがあるかと思い本人を尊重しています。
一晩寝るとリセットされるみたいで、健康でなによりwwww★
受験のきっかけは長男。内容は理科よりかな?…私は興味が全くないので、内容も良く知らず(´_ゝ`)‥。現在の授業には全く関係のない勉強ですが、本人がやりたいそうなのでやらせています。先々、何かに繋がるかもしれないし、繋がらないかもしれない。挑戦しなければ何も受け取りません。
仮に合格しなくても良いのです、全ては経験!

 

話が逸れますが…、

指導している・してきた生徒様の中には、不登校や発達障害、知的障害、発達障害グレーゾーンの子がいます・いました。
彼らに共通している事は、自己肯定感が低く自信がない。なので、新しい事に挑戦することが億劫だったり、そもそもやらないことが多いと感じます。挑戦と言っても決して大きな事柄ではなく、驚くことに毛筆の後片付けなどほんの小さな事柄でもです。
その背景には、ちょっと言いにくいですが、ご家庭や学校生活において失敗や理解しづらい言動(良い悪いは脇に置き、ちゃんと本人なりの理由があります)があり、叱られたり怒られる回数がすごく多いからです。失敗をすごく怖がります。
※一生懸命、寄り添って下さる先生や親御さまも勿論いらっしゃることを断っておきます(__)。

 

こういうお子さん達は、好きな事にはトコトン取り組みます。人や物事の好き嫌いが激しいので接し方が難しく思うかもしれません。
LDの本読みが苦手な子でも、不思議なもので興味のある本に関しては読めるのですよ~♬ワガママとはちょっと違います。

まずは、何でも良いです、“好き”・“興味がある”のをきっかけに自信を付け、それ以外の苦手な事にも取り組めるようになることが理想です。病院受診のゴール(終了)は、“苦手な事にも取り組めるようになること”なのですから。

 

書道教室を開き、今年で9年目です。開塾した当初は、美文字習得の技術だけを指導するのだろうと思っていましたが、色んな生徒さまと関わる上で、“なぜ座って書けないのか?”“、“なぜそんなに否定的‥自信がないのか”、“なぜ鉛筆が持てないのか”と、字を越えた部分での関わり合い方も多く学ばせてもらいました。
昔に比べ、学校では合理的配慮の提供、世の中では多様性を尊重しましょう!の声が上がっていますが、目の前の生活はまだまだ追いついていないのが事実だと感じます。

 

看板も出ていない諫早市内の小さな書道教室ですが、ご縁を頂き関わった以上、微力ながら力になれると幸いです。
将来、何かに躓いたり挑戦する勇気が必要になった時は、ここでの成功体験を思い出してみてね(^_-)-☆

 

 

勉強ができないってホント??
勉強の対象は人により様々です。

 

 

「私と小鳥と鈴と」金子みすゞの詩より。
ボールペンにて。

 

みんなちがって
みんないい♬

 

しょうはく