落款印まで気が抜けない

落款とは、“落成款識”の略で、落成は書画の完成を意味し、款識は陰陽を表し署名・捺印のことです。

書いた字もさることながら、落款(祥箔書)もすごく大切です。作品の一部なので特に押印する際には神経を使い慎重になります。
どんなに良く書けても、
ここで文字が潰れたり斜めに押印したりして失敗すると作品が“パ――――”です。

 

そのショックたるもの…

 


視界がガビーーーーーーン
からの
チーーーーーーーーーン(+_+)。です。
その場で暫く固まっています( ̄ロ ̄lll)

 

 

“祥箔書”と書いています。“書”は草書です。まだ草書を知らなかった時、ずっと【虫】だと思っていました(;’∀’)
みんな虫になるのか…とwwwww

上から姓名印、雅号印。押印にもルールがあり、(この作品の場合)祥箔書の文字に少しかませて押します。
姓名印が文字を白抜きにする白文(陰刻)、雅号印が文字を彫り残す朱文(陽刻)です。
雅号は、その道の先生(師匠)に大抵命名して頂きます。先生の雅号の一文字を頂くことが多いです。私だったら、“祥”。

 

完成した作品に落款印を押すのは、自分の真実を尽くした責任の証明と、作品を引き立たせる重要な役割があります。作品の最後に署名して作品に対する締めくくりの作法なのですよ☆
だからこそ、神経使う(`・ω・´)☆彡

 

知識が増えると作品の見方が分かり、興味が沸き楽しめるかな?
どうぞ参考までに(o^―^o)

 

しょうはく